2015年3月20日金曜日

大杉千尋さん、平成26年度神戸大学学生表彰者に選出。

博士後期課程の大杉千尋さんが、第12回美術史論文賞の受賞により平成26年度神戸大学学生表彰者に選ばれました。

当該学生が長年研究してきたドイツの画家グリューネヴァルトの最高傑作「イーゼンハイム祭壇画」についての新たな解釈を提示した論文が、学会に大きく貢献したとして高く評価されました。



神戸大学美術史研究会第15回総会

去る二月十三日(金曜日)、神戸大学美術史研究会第15回総会を開催いたしました。
第一発表者白石華菜恵(神戸大学大学院人文学研究科)
 「ヘンリー・ダーガー研究」
第二発表者:邵曄(神戸大学大学院人文学研究科)
 「横山大観「或る日の太平洋」に描かれたモティーフについて」


ダーガーの『非現実の王国で』内のテクストと膨大な挿絵群の照合。大観の富士についての戦後の語りと、頻繁に選ばれた神山というモティーフの原文脈的な語りからの発展的な解読。こうしてみると、イメージとテキストの読み直しという点で共通しているように思われる。作家は何をどう「見」せたかったのか、から転じて発表された当時から現在のわれわれにいたるまでどのように「見」られてきたか、それら総体としてのテクストは何を「語る」のか。間テクスト性、テクストの複数性といった読み自体の更新も久しく、テクストとともに読むことも避けられませんが、しかしそれがどれほど有効な理論であれ、美術史においては作品に幾度も立ち返り、触れるという観賞体験と疎遠な研究に甘んじることはできません。その意味で、お二方の発表が個々の作品分析を端緒になさっていることは、必要不可欠な手続きでありますし、そのテクスト/イメージの往還に伴って個々の主題の魅力も振幅する発表で、大変興味深く聞かせて頂きました。
(個人的にはダーガーの作品の少女殺戮という惨劇描写を作家が描けなかった性行為の等価物として解釈するのは、それがたとえ事実であっても留保せねばならないのでは、と考えている。問わねばならないのは、作品の精神的表現内容ではなく、いささかパースペクティヴの狂った語りそのものではないだろうか。“生のまま”の芸術である所以は、芸術以前のリアリティをその語り自体が携えているからに他ならない。)

2015年3月9日月曜日

「京都洛北世界遺産上賀茂神社展」関連イベント及び第59回静岡まつりに当研究室の太田さんが斎王代として臨席します


静岡市美術館で「徳川家康公顕彰四百年記念事業 神の葵と将軍の葵-京都洛北世界遺産上賀茂神社展-」が開催されます。


 徳川家康公顕彰四百年記念事業
神の葵と将軍の葵-京都洛北世界遺産上賀茂神社展-

会 期
2015年3月28日(土)-2015年4月5日(日) 

静岡市美術館 展覧会HP http://shizubi.jp/event/post_196.php



静岡市美術館では「葵祭のヒロイン・斎王代」が同時開催されるそうです。


「神の葵と将軍の葵-京都洛北世界遺産上賀茂神社展-」関連イベント
葵祭のヒロイン・斎王代

会  期
2015年4月1日(水)-5日(日)

葵祭のヒロイン・斎王代 HP http://shizubi.jp/event/post_197.php



上記会期中の4月4日(土)に、当研究室2年生の太田梨紗子さんが第59代斎王代として関連イベントと第59回静岡まつり「葵使歓迎式」に臨席いたします。


●神の葵と将軍の葵-京都洛北世界遺産上賀茂神社展-」関連イベント
記念シンポジウム  葵をめぐる 京都×静岡

日   時
2015年4月4日(土) 10:30-12:00(開場10:00-)※要申込み
シンポジウム HP http://shizubi.jp/event/post_195.php


●斎王代と撮影会

日時
2015年4月4日(土) 15:30-16:00
上記の葵祭のヒロイン・斎王代 HPへのリンクをご参照ください


●第59回静岡まつり 「葵使歓迎式」

日時
2015年4月4日(土) 予定時刻14:50-15:05

会場
静岡市役所観覧席前(静岡まつり会場)※雨天時の臨席はありません

静岡まつりHP http://www.shizuokamatsuri.com/



上記の日程、予定は変更される可能性がございます。参加申込み方法、会場アクセス、お問合せ先は静岡市美術館、静岡まつりのHPやチラシをご参照ください。